橿原万葉の森の歌碑
所在地
- 橿原市南浦町371 県立橿原万葉の森
- 各碑は土塀・生垣の前に建つ
- 香具山東麓の農免道路の西側 土日は八木駅よりバス万葉の森下車
- 平日は近鉄大福駅・香具山駅より南へ徒歩約20分 又は前碑から山越え
山田正の歌碑
歌碑番号:奈良―203
碑文
水傳ふ 磯の浦廻の 石つゝし 茂く咲く道を また見なむかも |
- 出典:万葉集 巻2-185
- 作者:草壁皇子の舎人
碑の概要
- 揮毫者:山田 正(橿原宮司)
- 建碑:平成10(1998)年2月19日
- 自然石(182×100)凹磨(85×40)
ギャラリー
今井凄雪の歌碑
歌碑番号:奈良―204
碑文
高圓の 野邊の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人無しに |
- 出典:万葉集 巻2-231
- 作者:笠金村歌集
碑の概要
- 揮毫者:今井 凄雪(書家)
- 建碑:平成16(2004)年1月8日
- 自然石(130×110)嵌込(85×40)
ギャラリー
飛鳥弘文の歌碑
歌碑番号:奈良―205
碑文
紅は 移ろふものそ 橡の 馴れにし衣に なほ若かめやも [白文異字] |
- 出典:万葉集 巻18-4109
- 作者:大伴家持
碑の概要
- 揮毫者:飛鳥 弘文(飛鳥坐宮司)
- 建碑:平成16(2004)年1月8日
- 自然石(156×130)凹磨(85×40)
ギャラリー
今井宗一の歌碑
歌碑番号:奈良―206
碑文
わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れくるかも |
- 出典:万葉集 巻5-822
- 作者:大伴旅人
碑の概要
- 揮毫者:今井 宗一(書家)
- 建碑:平成10(1998)年2月19日
- 自然石(147×93)凹磨(85×40)
ギャラリー
扇谷弘尚の歌碑
歌碑番号:奈良―207
碑文
ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生ふる 清き川原に 千鳥しばなく |
- 出典:万葉集 巻6-925
- 作者:山部赤人
碑の概要
- 揮毫者:扇谷 弘尚(川原寺住職)
- 建碑:平成10(1998)年2月19日
- 自然石(150×120)凹磨(85×40)台座上
ギャラリー
上村松篁の歌碑
歌碑番号:奈良―208
碑文
ほとゝぎす なくこゑきくや うのはなの 咲きちるおかに くず引くをとめ |
- 出典:万葉集 巻10-1942
碑の概要
- 揮毫者:上村 松篁(日本画家)
- 建碑:平成10(1998)年2月19日
- 自然石(160×125)嵌込(85×40)
ギャラリー
杉岡華邨の歌碑
歌碑番号:奈良―209
碑文
妹かみし あふちの花は ちりぬへし わか泣く涙 いまた干なくに |
- 出典:万葉集 巻5-798
- 作者:山上憶良
碑の概要
- 揮毫者:杉岡 華邨(書家・正美)
- 建碑:平成9(1997)年9月
- 自然石(160×90)凹磨(85×40)
ギャラリー
木山照道の歌碑
歌碑番号:奈良―210
碑文
いにしへに ありけむ人も わが如か 三輪の桧原に 挿頭折りけむ |
- 出典:万葉集 巻7-1118
- 作者:人麻呂歌集
碑の概要
- 揮毫者:木山 照道(大神神社宮司)
- 建碑:平成9(1997)年9月
- 自然石(170×110)凹磨(85×40)
ギャラリー
吉田文之の歌碑
歌碑番号:奈良―211
碑文
わが園の 李の花か 庭に降る はだれのいまだ 残りたるかも |
- 出典:万葉集 巻19-4140
- 作者:大伴家持
碑の概要
- 揮毫者:吉田 文之(工芸家)
- 建碑:平成9(1997)年9月
- 自然石(180×125)凹磨(85×40)
ギャラリー
脚注
参考文献
- 田村泰秀、富田敏子 編『萬葉二千三百碑』万葉の大和路を歩く会、2018年、12頁。